飛行機は予定より1時間ほど遅れてマニラのニノイ・アキノ国際空港に着きました。1時過ぎでした。学校のオーナーのヨシさんが空港まで迎えに来てくれていて、約束していた待ち合わせ場所で無事合流。
いよいよフィリピンです！
レンタカーとドライバーを手配するはずだったようですが、大型台風9号の影響で都合が合わなかったため、空港のタクシーと交渉して、学校のあるタガイタイまで行ってもらうことになりました。約2時間半の距離です。
台風9号の影響で停電
タクシーの中でヨシさんに、台風9号の被害について聞きました。昨日から今日にかけてフィリピンではいろいろ大変なことになっていました。
僕にとっては初めてのフィリピンなので気がつきませんでしたが、停電のせいでマニラ市街が真っ暗になっているのだそうです。明かりが灯っているのは、非常電源や発電設備のある建物だけ。道には倒木が横たわっていたり飛んできたゴミなどが転がっていて、危険を避ける為なのか他の車もあまり走っていません。深夜ということもあるでしょうがハイウェイはガラガラでした。この停電はフィリピンの広範囲に及んでいたようです。
「電気が無かったら暮らせませんよ！」
と北の国からの純が言っていたのを思い出しましたが、ここは南の国。でも、まぁなんとかなるでしょう、と楽観的に考えることにしました。
しかし、しばらく走っているとタガイタイの手前あたりから、ものすごく濃い霧が発生していて、車の前方の視界がほぼゼロの状態に。対向車がハイビームにしたライトが近づいてくるとなんとか見えるくらいです。突然目の前に倒木が現れたりして軽く命の危険を感じましたが、ドライバーは薄っすら見える白いセンターラインを前のめりで睨みながら、スピードを落とすことなく走り続けます。
僕とヨシさんは「slowly slowly」とドライバーに言いましたが、彼はノープロブレムと言って笑いました。彼も仕事を終えて早く家に帰りたいのでしょうが、死んでしまっては元も子もありません。「無事に着く事を祈るしかないですね」と苦笑いをして、自分たちも前のめりになり車の前方を注視しました。
今日の英語
「Please be careful in front.」
前方に気をつけてください。